2月の言葉 

            


 今年1月3日、京都は大雪の中、武産館の勇士による気合の入った滝行が空也の滝で行われた。
この滝行は武産館が30数年にわたり継続してきた新年の行事である。私は今回も膝痛の為、参加出来なかったのですが、毎年参拝している三輪明神の初詣でチベットの僧が瞑想の時に使用している鐘を参道の出店で購入する事ができました。さっそく皆さんとこの鐘を初稽古から使っているところです。

道場の稽古始と終りには黙想・鎮魂・座禅等をしますがこの鐘を鳴らして音を聞き、その音を追っていくと音が無くなりますが、さらに音を心で追っていくと無心から空へと心を導く事ができる。この方法は天風先生が私達にご教示された心身統一法のやり方です。
家庭では鐘がなくてもドライヤー・電気カミソリ・アラーム等を代用して音を出し、スイッチを切って音が消えてもその音を心で追っていけば無心から空へと心を導けます。
ぜひ、皆さんでおやりいただきたい。特に今、受験生の方はこの方法で心をリフレッシュして頑張って下さい。日々の生活で、つい油断すれば甘えや、うぬぼれ、おごり、慢心、マンネリ等におちいりやすいものです。ならば、私達はこうした師の教えを実践して自己の気質を変えていかねばならぬ。

             甦り(よみがえり)の誦句 
吾は今 力と勇気と信念とをもって甦り、新しき元気をもって、正しい人間としての本領の発揮と、その本分の実践に向かわんとするものである。吾はまた 吾が日々の仕事に、溢れる熱誠をむっておもむく。吾はまた よろこびと感謝に満たされて進み行かん。一切の希望 一切の目的は、厳粛に正しいものをもって標準として定めよう。そして 恒に明るく朗らかに統一道を実践し、ひたむきに 人の世のために役だつ自己を完成することに 努めよう。


                                       館長

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