5月の言葉 

 


 「ゆう焼けこやけで日が暮れて 山のお寺の鐘がなるおお手手つないでみな帰ろ カラスといっしょに帰りましょ」 一昔前、農作業の手伝いの帰りはこの童謡歌にあるようにお寺の鐘の音で野良仕事を終え、この鐘の音が疲れを癒してくれました。時は流れて、今はこの鐘の音は学校や町内放送でながされる童謡歌に変わり、感性なき夕暮れ時となってしまいました。

 私達は稽古始めに鐘を鳴らし、鐘の音を聞いてその音が無くなっても心で、その音を追って無から空になる心身統一法をしています。また、時には「アーオーウーエーイ」の五大母音をゆっくりと一息で声に出していって最後のイの所で息が切れても心で追っていくと無心から空に入っていける心身統一法も取り入れています。

 それと共に、呼吸法で吸い込んだ息を肩を下ろして臍下丹田に押し込み同時に肛門を絞めるヨガの蜜法、クンバハカを行います。
 このクンバハカはお尻(現在)と、お臍(永遠)を結ぶ神人合一の姿です。このような心身統一法や呼吸法は恩師・佐々木 将人先生に学んだ有難い教えです。この貴重な教えを稽古時はもとより日々の生活の中で実践し体得していこう。


                              館長

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