H28年 8月の言葉
この世の中は音霊(おとだま)数霊(かずたま)で成り立っていると云う。
いよいよ夏本番。海や山で波の音、谷川のせせらぎ、風鈴の音、樹々を揺らして通り抜ける風の音は、私達の心を癒してくれる音霊である。
赤ちゃんを海に連れて行くとスヤスヤ良く眠る。それは波の音とお母さんのお腹の中にいた時、体内を流れる血液の流れの音を聞いていたからだと言われる。海の波は1分間に18回、血液は心臓から出て心臓に帰ってくる時間は18秒。人間の1分間の呼吸数も18回である。まさに、私達は大自然の分身であるから自分とも言うが身体は神体である。
九という数字は数霊で「九死に一生を得た」とかも九ですが、九の倍数は18で、海の波も、人間の呼吸数も1分間に18回。18回の倍数は36、36は人間の体温36の倍数の72は1分間の心臓の脈拍であり、自衛隊の1分間の行進の歩数で私達の最低血圧、72の倍数の144は駆け足の歩数で最高血圧である。
さらに、人間の体には穴が九つある。目には二つ、鼻は二つ、耳は二つ、口は一つ、大小便の二つ、最後のおしりは尻と書きキュツと締めなければならない。
古来より笑う門に福来るで、笑うと尻が締まり同時に臍も締まる。合気道の稽古時も笑うがごとく体はリラックスし、尻と臍を締める姿勢で稽古する。真冬の滝行でもビクともしない姿勢である。
こうした事をコツコツ骨に叩き込むのがコツを知ることであり、骨、豊かと書く漢字・體であったが、休みに一(ちょっと)の体になってしまった。
私達は日々コツコツ努力して、コツを掴み、骨に叩き込み、骨、豊かな體にしていかねばならぬ。
館長