R1年 7月の言葉 

 

  「人生は心一つの置きどころ」で、人間の心の持ち方一つで、人生の一切が良くも、悪くもなる。人間の心で行う思考は、人生の一切を創るのである。
 人生においての三大不幸は、貧乏と病と悩みである。

 師の教えで、その時の心の置きどころは、貧乏は貧乏で己を鍛えよ。貧乏の修行をしているのだと思えと云う。たとえば千円がある、これをもう千円しかないと思うか、まだ千円もあると思うか、同じ思うなら、まだ千円もあると思うほうが得だろう。
 また、病になった時、「例え身に病があっても心まで病ますまい、例え運命に非なるものがあっても心まで悩ますまい、否一切の苦しみをも、なお楽しみとなす強さを心に持たせよう。神と直接結ぶものは心にして、その結びめは断然汚すまい事を、厳かに自分自身に約束しよう」と、吾が心に言って聞かす。
 さらに、悩みは消極的観念か、取り越し苦労のどちらかであるから、悩みを問題にすれば解決の答えが出てくるのだと。
 そして、日々の生活においては、清く 明るく 正しく 素直、清明正直を心がけ、感謝と笑いで、心と体を使っていけば運命が拓けるのだと、師が私達の潜在意識に叩きこまれた教えである。
 それ故に、たとえ一円玉の顔でも笑顔は可愛い。一円玉の顔とはこれ以上くずせない顔だと言って、また私達を笑わせ、心を明るくしたのである。

           明るくなければ 合気道じゃない
           明るくなければ 家庭じゃない
           明るくなければ 人生じゃない

                                     館長

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