R5年 1月の言葉 

 桃・栗三年・柿八年・柚のバカ野郎十八年。柿は八年間育てて、花が咲き実がなる。 自然界の魚は水をはなれたら、すぐ死ぬ。百獣の王ライオンといえども、空気をはなれたら、すぐ死ぬ。レールをはなれた電車は、動けなくなる。万物の霊長といわれる人間も、天地を貫く理をはずれたら、危うくなる。

 この天の理とは、空気を吸ったら吐け、吐いたら吸えで簡単な天の理である。
空気を吸収しなければ、神の道・神経がストップして、死ぬほかはない。
だが、空気は何処に行ってもタダで、この大自然の有難い真理で組み立てられた自分である事を忘れている人が多いのである。

それ故に 、師は私達に合気道稽古中の心得を残されたのである。
1、人生の目的は品性を高めるにあり 
1、学問も武道もその為の修行である
1、武道の極意は姿勢と間合にして、心身の格調を高め真我を悟るにある
1、合気道は宇宙真理の武道的表現にして、陰陽結びの和の武道である
1、稽古は常に責任者を定め、姿勢と間合を以って、事故なきよう心得るべし
1、事故の時は敏速に処置することを忘るる勿れ、である。

そして、恥と汗かけばかくほど磨かれる。大空を屋根とし、大地を道場として鍛えていけとの教えを、深く心に刻み、今年1年、師に恥ずかしくない合気道・人生道を歩いてきたかどうか自問自答しています。

ここに、皆様と自己の進化・向上を目指し、元気で稽古出来ました事を心より有難く感謝するしだいです。有難うございました。

   ゆく年も、来る年も皆様のご健康と、ご多幸を祈念します。

                                     館長

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